Project Story #01ホテルのDX戦略
すべては、ホテルの課題解決のため
DX推進に取り組む“素人”の情熱。
Mission
ホテル業界でも、DXの重要性は高まっています。東急ホテルズ&リゾーツでは、「デジタルソリューション」グループが、システムやITを通じて、ホテルチェーン全体の業務改善を推進しています。その中でも、昨今とくに力を入れている領域が、RPA(Robotic Process Automation)という分野です。ホテルの事務作業を自動化し、使いやすいように日々アップデート・カスタマイズして業務効率をアップするこの新たなシステムは、「生産性向上」という大きな役割を担っています。このプロジェクトに参加したメンバーたちに、話を聞きました。
Member
デジタルソリューション
アシスタントマネジャー
K.TSUKUI
デジタルソリューション
アシスタントチーフ
K.JOHO
デジタルソリューション
T.SAKAI
コロナ禍で実感した、オペレーションの課題
2022年、DX推進のためデジタルソリューションを担うメンバーを社内で公募。手を挙げたメンバーは、当時それぞれが別のホテルの客室や調理、販売促進部門で働いていましたが、お互いに抱えていた想いは同じだったと言います。
こうしてデジタルソリューションのメンバーに加わり、PRAを担当。お互いに未経験からのスタートだったため、貪欲に学んでいったと言います。
求められたのは、デジタル人財育成
数ヶ月に及ぶ勉強の末、最適なRPAを開発・運用できるようになったものの、それをどうホテルのオペレーションに落としこんでいくかが、次の課題になりました。
そんな想いのもと、チームでは全国のホテルを対象にした公募型研修「RPA勉強会」を実施。どのような学びを提供するか、その方法については相当苦心したと言います。
こうして、メンバーが知恵を絞り行った3ヶ月にわたるプログラムには、役職や年齢の壁を越え、多くの参加者が集まりました。
1,200時間を削減し、店舗ごとの進化も
これまでに二度実施した「RPA勉強会」の効果は予想以上。参加者たちはそこで得たスキルをそれぞれのホテルに持ち帰ることで、全体で年間1,200時間超の労働時間の削減を達成しました。また、人財が育つことでホテルごとに最適なシステム導入が可能になった点も、大きな成果でした。
実際に研修を経て、アソシエイツたちの意識も変わってきたと言います。
“デジタル素人”たちが手探りで始めたDX推進の波は、グループ内に確実に広がっています。
DXが自走する新たなホテル運営のかたち
プロジェクトが始まって2年。それぞれが、この仕事に大きなやりがいを感じていると言います。
目下のチームの目標は「RPA研修会」をアップデートしながら継続していくこと。気をつけているのは、チェーン全体のデジタル人財のバランスです。
テクノロジーの力で生産性を上げ、生まれた時間を人間だからこそできる価値提供に注力する。そんなホテル運営の新しいスタイルへ向け、挑戦は続きます。