COMPANY
会社について

大切にしていること

時代とともに常に進化をしてきた東急ホテルズ&リゾーツ。
2023年には新たなパーパスを定め、今後のホテルのかたちを具現化しています。
私たちが事業で最も大切にしていることを、代表取締役社長・村井淳がお伝えします。

ひとへの投資を大切に、
ホテルで日本を牽引していく。

東急アイデンティティを礎に、
時代への挑戦を続けるパイオニア

東急グループは、鉄道会社から始まりました。だからこそ、グループ全体に「お客さまに安全・安心を届ける」という使命があります。私たち東急ホテルズ&リゾーツにも、その文化は根付いており、多くのお客さまに信頼いただいてきました。その一方で、グループの中でもお客さまとの距離が近く、全国にチェーン展開するホテル業として多面的に挑戦を続けてきたのが私たちです。たとえば、1960年代は外資系ホテルと提携することで、国内では先駆けて世界標準のノウハウを蓄積。1970年代に宿泊主体型の「東急イン」ブランドを立ち上げ、その後も移り変わる時代のニーズに合わせて、ブランドラインナップを編成してまいりました。

ホテル業界は好不況の波に影響を受けやすく、常に社会の変化に敏感でいなければいけません。私たちは変化に機敏に対応し、新しいホテル像を打ち立ててきたと自信を持って言えます。直面したコロナ禍でも、私たちは東急グループとして「ホテル事業をつないでいく」という信念を表明。多くのお客さまを迎えられる日に備えアソシエイツ(従業員)一人ひとりが研鑽を積んできました。だからこそ、厳しい時期を乗り越えることができ、インバウンド増加の流れでV字回復を遂げることができたのだと強く感じています。

ホテルの可能性を拡張するために
大胆な変革を遂げる

100年間まちづくりを続けてきた東急グループの中で、ホテル業はお客さまに直接サービスを提供する重要な役割を担っています。それを明確な強みにすべく、オペレーションに特化し、ホテルブランドとしての価値を高めるため、2023年4月に会社再編を実施。あわせて、会社の存在意義として「ひととまちと、こころ満たされる時間(とき)を創る」というパーパスを掲げました。まちづくりの視点で事業を考えた時に、ホテルの使命は宿泊だけではありません。誕生日、七五三、結婚式、還暦祝いなど、お客さまのすべての大切な時間(とき)に寄り添い、こころを満たす場所をつくりたい。そんな想いを込め、若手を含めた社員たちと議論を重ねてパーパスを策定しました。さらに、社名を「東急ホテルズ&リゾーツ」に変更し、チェーンホテルとしての安心感から、リゾートホテルという非日常の体験まで提供できるブランドの強みを表現しました。日本らしいきめ細やかなホスピタリティを磨きながら、多様なブランドを展開することで、あらゆるお客さまのこころ満たす時間(とき)を創り出していく東急ホテルズ&リゾーツ。インバウンド需要も高まり続ける中で、日本のホテル業界を牽引し、国を支える産業になれるよう力を尽くしていきます。

PURPOSE
パーパス
「ひととまちと、こころ満たされる時間(とき)を創る」をパーパスに掲げ、事業の更なる成⻑を⽬指す

活躍の舞台はホテルの外にも
熱意と自分らしさを大切に

私は仕事柄海外のホテルも利用しますが、やはり日本のホテルのホスピタリティの質は世界に誇れるものです。東急ホテルズ&リゾーツは長い歴史と積み重ねてきたスキルによって、ホスピタリティに磨きをかけてきました。一方で、昨今はそれがホテル内だけで発揮されるのはもったいないとも考えています。外部のパートナー企業と協業しながら企画や商品をつくる機会も増えていますし、まちを巻き込んだビジネスも展開しています。そうした多面的な動きを成功させる上でも、ひとの機微に即応するホスピタリティが求められるでしょう。また、新たな事業を通してマーケティングや提案力などの多様なスキルも身についていきます。だからこそ、どんな環境下でも課題解決のために周りと協業し、先を見据えて自ら行動を起こせるような方々と一緒に働きたいと思っています。新入社員ですから完璧は求めません。ただ、「ホテルが好き」であること。そして自分で考え、自分の言葉で伝えようと努力する姿勢は大切です。それさえあれば、私たちは成長につながる環境をご用意できます。中長期視点で、“人財”には惜しまず投資をしていくつもりです。

学びの機会は多くある
ともに“こころ満たす時間(とき)”を創ろう

私自身の新人時代を振り返っても、最初から一人で色んなことができたわけではありません。数多くの研修を受けたり、海外のホテルスクールへ学びに行かせてもらい、優秀な先輩や同僚たちにも恵まれた結果、成長につなげることができました。ある時からは、会社に頼り切るのではなく、能動的に学びの場を増やすようになりました。人生において、勉強できる時間は限られています。だからこそ、意欲がある時に十分に学ぶことが大切です。学ぶことで人生は充実しますし、競争に勝ち抜く力にもなる。今の立場になり、今度はこうした学びの経験を若い皆さんに還元していくことに使命感を持っています。実際、東急ホテルズ&リゾーツではサービススキルだけでなく、語学やデジタル、企画力などさまざまなスキル獲得を支援するプログラムを用意しております。学んできたことが若い世代に伝わり、能力を伸ばしてくれることが何よりも嬉しいこと。その意味では、私の「こころ満たす時間(とき)」は、アソシエイツがいきいきと働いていること、なのかもしれません。

東急ホテルズ&リゾーツ株式会社
代表取締役社長
村井 淳

1963年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、東京急行電鉄(現・東急)に入社。同社リゾート事業部事業推進部統括部長、グループ事業本部第一部統括部長などを経て、2012年東急ホテルズ取締役執行役員。18年、東京急行電鉄取締役人材戦略室長、東急バス代表取締役副社長執行役員などを歴任し、21年2月東急ホテルズ代表取締役社長に就任。23年4月より現職。