すべての部署と
業務を理解し、
社内連携力を高める。

稟議書のチェックなどの法務、安全対策などの環境整備、SDGs施策の推進や、秘書のフォローまで。裏方で目立たない仕事ですが、いなければ会社が動かない。そんな重要な仕事が私の担当する総務だと考えています。業務の幅がかなり広いので、覚えることは多いですが、各部署の役割を広く理解できるのは他にない魅力です。

大学時代、何の仕事をやりたいか悩んだ時に浮かんだのが、小学生の頃から毎年家族で宿泊していた伊豆のホテル。そこでお世話になったホテルマンへの憧れを思い出し、この業界を志しました。一方でサービスだけではなく、経営視点も持ちたいと考えていたので、母体が大きく、総合職採用のあった「東急ホテルズ＆リゾーツ」を選びました。

働く場所は問わず、ホテルというサービス業に携わる以上、あらゆる場面でコミュニケーション力が必要になります。同僚への気づかいができると仕事が円滑に進みますし、お客さまに接して最近のトレンドを聞くのも大切。同業他社との集まりに参加し、業界課題などを情報収集することも心がけています。

目安にしているのは、15分以内にできる仕事は優先するということです。接客サービスを一つの商品とするホテル業界だからこそ、ひとは何よりも大切な財産。だからこそ、お願いや質問には、しっかり対応したいという思いがあるので、早く終わる業務は溜めずに、その場で済ませます。それが結果的に、時間の有効活用になり、プライベートの充実にもつながります。

2008年から、ホテル宿泊時の未使用アメニティ相当分の基金で、山梨県北都留郡丹波山村の自然環境整備を支援する活動を行なっています。総務が自治体との連携を担当しており、年に2回整備を手伝っているのですが、何度かの参加を経て、自分の整備した場所が村の一部となり、利用されているところにやりがいを感じています。また、村の方々に名前を覚えていただけたのも嬉しかったです。

ホテル内の決裁権を持つ総支配人は、そのホテルの大黒柱のような存在です。総支配人はホテルで働くアソシエイツはもちろんのこと、グループ内外でコミュニケーションを取り、運営をしていく立場なので、幅広い知識と業務への理解が必要になります。だからこそ、総務という仕事を通じて、チーム連携力を高めることを学んでいきたいです。

各ホテルと連携しながらつくり上げたプロジェクトが成功した時は、達成感があり充実した気持ちになります。写真の丹波山村ボランティア活動も、各所と連携した成果の一つです。参加者から「楽しかった！」とお声がけいただくこともあり、一生懸命取り組んでよかったと思う瞬間です。

洋服が好きで、よくウインドウショッピングへ出かけています。最近はがんばって物欲を抑えていますが、ボーナスなどの臨時収入が入ったらどうなるか……（笑）。